手のひらサイズの素朴で愛らしい人形「こっぱ人形」
農民美術
農民美術は、大正時代に長野県で始まった芸術運動で、農民が自らの生活や労働の中から美を見出し、木彫りや絵画などの形で表現したものを指します。芸術活動を通して、農民の生活を豊かにし精神的な喜びを与えるとともに、農閑期の農家の副業として、副収入をつくることにも寄与しました。
現在では、専業の作家や工房も存在し、伝統的な技法を守りつつ、現代的なデザインを取り入れた作品も作られています。
手のひらサイズの素朴で愛らしい人形「こっぱ人形」
「こっぱ人形」とは、農民美術の一つで、手のひらサイズの素朴な木彫りの人形を指します。「こっぱ」とは、木の切れ端や木片を意味する言葉で、その名前の通り、木の端材などを利用して作られます。
まずは材料に下書きをしてから、彫刻刀で削っていきます。大胆かつ繊細に削り進めていくと、素朴で愛らしい人形が姿を現してきます。削り終わったら紙やすりで表面を整えるとより綺麗に仕上がります。このままでも十分魅力的ですが、着色するとより美しく、魅力の増したこっぱ人形が出来上がります。
農民美術(こっぱ人形作り)の信州ものづくりマイスター
こっぱ人形づくり



